表彰内容

 「薬学生および薬剤師・学校薬剤師に対する一次救命処置の普及活動」

2011年から継続して薬学生および薬剤師・学校薬剤師に対する、幅広い一次救命処置の普及活動を行ってきました。
薬学生への教育のみならず、薬剤師や学校薬剤師に、指導する立場としての新たな活躍の場を与えるこの活動は、
AEDの普及・啓発に大きく貢献し、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重なものと認められました。

 小畑 友紀雄 准教授は、2011年から薬学生を中心に一次救命処置教育を行っており、2020年4月に本学着任後も、薬学部の浦嶋 庸子 講師、今西 江里 特命教授、福野 修平 助教らと共に、薬学部1年次および4年次学生全員が受講できるシステム「PUSHコース」を導入し講習を実施しています。受講した学生の中から指導者資格を取得し市民向けの講習会を開催した者もいます。また、薬剤師・学校薬剤師、登録販売者等に対しても講習会を実施するなど学校現場や薬局等での指導者確保にも尽力しており、受講した学校薬剤師2名が認定インストラクター資格を取得し、担当校等で活躍しています。さらに、日本薬学教育学会でシンポジウムの開催や、講習会前後の意識調査などの研究結果を学術雑誌に、大阪府薬剤師会の会誌には啓発記事の投稿を行ってきたことなどが今回の表彰につながりました。
12月6日一橋講堂(東京)で開催された表彰式では、日本AED財団の名誉総裁であられる高円宮妃殿下から直接、表彰状が授与され、激励のお言葉もいただきました。これからのますますの活動が期待されます。

AED功労賞について

 日本AED財団では、心臓突然死を減らすために、AEDを使った救命の仕組みづくり、仕掛け作りに取り組んでいます。その実現のためフォーカスエリアを3つのS、「School」、「Sports」、「Social movements」とし、様々な企画を実施しています。AED功労賞は、これら3つの分野においてモデルとなる取り組みを行っている個人あるいは団体、またAEDを活用して救命に関わった事例等を表彰することによって、取り組みを広く社会に発信し、更なる救命に繋げることを目的とします。

公益財団法人 日本AED財団 ホームページ

https://aed-zaidan.jp/report/20231212.html

本学 ホームページ

https://www.osaka-ohtani.ac.jp/news/detail/?id=402