当講座所属5回生の堂國 里奈 さんが筆頭著者として執筆した論文(英文)が、臨床医学分野の国際的学術雑誌 Journal of Clinical Medicine 誌(Impact Factor4.964)に掲載されました。
 子宮頸部扁平上皮がんは、子宮頸がん全体の 70~90% を占める組織型です。本研究において 堂國 里奈 さんは、ヒト子宮頸部扁平上皮がん由来細胞を用いた実験を行い、免疫チェックポイント分子 Programmed Death Ligand-1(PD-L1)の細胞表面における発現が、細胞内の “足場” タンパク質 Moesin によって制御されることを突き止めました。本研究の成果により、PDL1 の足場タンパク質 Moesin を治療標的とすることで、再発性あるいは転移性の子宮頸部扁平上皮がんに対する新たながん免疫療法の開発に貢献できる可能性を提唱しました。
 なお、本研究は本学薬学部 臨床薬剤学講座と天然薬物学講座との共同研究によるものです。

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